プログラミング言語はその作り手によってある程度好みやこだわりがでてくるため、書き方が統一されず、人によってバラバラになるということがよくある。機械からすればどうでもよいことだが、誰かが書いたコードの変更や保守を任された人間にとっては、たまったものではないだろう。

その点、Pythonは記法について言語仕様レベルで規定されているため、書き方をある程度統一することができる。そのため人間にとってプログラムが見やすくなり、変更に対する強度や保守性が高まり、結果的にバグが少なくなるということが期待できる。
Googleが一貫性が何よりも大事だと言っているように、言語仕様レベルである程度書き方のルールができているという利点を活かし、大規模なソフトウェアでもよく採用されている。

Pythonを使ったサービスで最も有名なものは、Instagramだろう。また動画配信サービスでは、NetflixもPythonを採用している。Googleも早くから公式言語として採用していたことから、Pythonで書かれたコードは数多く存在するだろう。またNASAでも採用されていたということもPythonを一躍有名にした要因のひとつに違いない。
このように、世界中で欠かすことのできないサービスでPythonは採用されており、実績を積み上げている。

では日本の採用状況はどうだろうか。
日本でもPythonを採用する企業が多くあり、サイバーエージェント、楽天、ヤフーといった大手IT企業が採用している。またKDDIや京セラ、アルプス技研といった企業にも採用されており、Pythonの信頼性と守備範囲の広さを伺わせる。